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かぼちゃのスープ Oct.31th.2024

お肌が乾燥してきた。唇が乾いている。

そんな時はしっとりと温かいものを食べて体内からも潤いを。

 

シンプルなお料理も、ほんの少し調理法を工夫することで、より心身に潤いを与えてくれます。

 

  かぼちゃのポタージュ 

 

1. かぼちゃは皮をむき、『ギー』で炒める。

2. 水をひたひたに注ぎ柔らかくなるまで煮る。

3. ミキサーにかける、もしくはつぶす。

4. お湯やミルク、豆乳でお好みの濃度に整える。

5. 塩で味を整える。

6. シナモンパウダーや炒ったアーモンドスライスをトッピング。

 

*ギーで炒めると甘みが増します。

 

手足に冷えを感じる方は、長胡椒やシナモンのパウダーを振りかけたり、水と一緒に煮出しても。

 

 

 

 

 

 顔の乾燥を感じたら全身にオイルを Oct.30th.2024
 

 

口周りや目周りに乾燥を感じるここ最近。

乾燥が気になる顔の保湿対策のことばかりを考えてしまうのですが、そんな時は全身をオイルでマッサージしたほうが顔の皮膚も潤います。

 

寒くなってきた今時期のおすすめオイルは、セサミオイル(白胡麻油)。浸透力が高く、保湿と保温に優れています。

次にお風呂に入る人がいないのならば、お風呂場で全身にオイルを塗ってからお湯に浸かると、

セサミオイルの有効成分が体により浸透するため、芯から体が温まり湯冷めしにくくなります。

 

また、お湯に浸かりながら耳を優しくオイルマッサージすると心も静かに落ち着きます。

忘れがちなのが爪の間。手も足も爪の周りや間までオイルを塗りこむとより保温が長続き。

 

皮膚に赤みや痒みがある場合は、スイートアーモンドオイルやホホバオイルなど体を温めすぎないオイルで。

 

 

 

 

 涙は大切な老廃物 Oct.26th.2024
 

 

今日はクラシツクルのオンラインlaboで「手帖の会」。

アーユルヴェーダの消化の仕組みの理論をもとに、2024年を振りかえりシェアしました。

 

まずはアーユルヴェーダの消化の仕組みについての話から。

 

食べたものは消化の火によって栄養素や老廃物に変換されます。

消化の火が弱かったり強すぎたり、火が消えるほどの量を食べてしまうと、

変換されない未消化物(アーマ)→(毒素)ができてしまい、それが不調の原因となります。

 

毒素と老廃物は同じようにいらないものと思われがちですが、

アーユルヴェーダでは老廃物は体にとって一定期間は必要なものと考えます。

 

例えば、爪や髪の毛も、ある身体組織が作られるときにできる老廃物です。

爪であると数ヶ月は大切な役割として体に留まっているものです。

 

未消化物は作らない方が良いけれど、老廃物は体に必要な働きを持ち、

体内から体外へと出てくるため健康のバロメーターにもなります。

 

この消化の仕組みは食事だけでなく、

外からの刺激に対しても当てはめることができます。

 

手帖の会では、まず2024年のいくつかの経験をピックアップし、

その経験、出来事や基づく感情は、消化されているのか、未消化なのか、などを考え、

シェアできる方にはその中から一つをシェアしていただきました。

 

2024年はアーユルヴェーダを楽しみながら消化し続けている。という方もいました。

 

涙を流した話も出ました。

涙もある身体組織が作られるときにできる大切な老廃物です。

 

涙が出るということは、消化がはじまっているということ。

老廃物は組織が出来上がるときに一緒に生まれるものです。

きっとこれからの人生に必要な栄養も蓄えられているのではないかな。

 

 

やる気が出てくる人と落ち着かなくなる人 Oct.24th.2024
 

動きのエネルギーが強くなる今の時期。

普段、活動的ではない人やお尻に火がつきにくい人は、自然エネルギーの流れに乗っているとやる気が出やすい時です。

逆に、普段から活動的な人は、思考があちこちに飛んでしまったり、やりたいことが増えすぎて焦燥し落ち着きがなくなる場合も。

 

 

どちらにせよ、ノートや手帳に、書き記すことで思考が整理されます。

冬の寒さが厳しくなる頃は、水と地のエネルギーであるKaphaが増えます。

Kaphaはゆっくりとまとめる力を持つエネルギー。

 

今時期に動きの勢いで出てきた思いやイメージを大切に書き留めて、

冬の後半に見返すとしっくりとまとまります。

 

 

 

 

秋と痛み Oct.22th.2024

初秋から晩秋へ。初冬に向かう今の季節は、ヴァータ(風のエネルギー)が強まります。

関節痛や頭痛など、全ての痛みはヴァータの増悪と関連しています。

この季節に痛みが出てきた時は、まずヴァータを整えてみましょう。

  • ゆっくりとした時間を作る
  • 規則正しい生活リズムを取り入れる
  • 温かい飲食を
  • 体を冷やさないようにする
  • オイルを体に塗るなどの保湿を

 

血行促進や痛みの緩和にもよく使われるハーブ「アルニカ」を漬け込みこしたセサミオイルと、

「カープラディ」オイルなどをブレンドし、シナモンやウィンターグリーンなどのアロマオイルをいれ、

スティックタイプのバームを作りました。
 

*クラシツクル11月号のおくりものの一つです。

 

 

 

秋の山ラボ Oct.20th.2024
 

 

色とりどりの葉がかさかさと動いて、窓から見える景色もにぎやかです。

 


お散歩も楽しい。野葡萄やガマズミなどの丸い実もあちらこちらに。
 


足元には、きのこ、どんぐり、栗、胡桃など。
歩くと枯葉の音も楽しい時季。もっと長く滞在したくなります。

秋が少しもの寂しく感じるのは、この景色があっという間に変わることを知っているからでしょうか。
動き、かさかさした音、にぎやかさ、濃厚なヴァータの質に包まれる山の秋です。
 

 

 

 

アンナプルナの物語 Oct.19th.2024

 

 

アーユルヴェーダ手帖2025は鉛筆つきです。

この鉛筆は10種類あり、おみくじやお守りのように楽しく使っていただければよいな、と、

それぞれに違うインドの神様のイラストを書き下ろしました。

 

どの鉛筆がやってくるのか、包装されているので私もわからず、

開けてみると「アンナプルナ女神」でした。

 

インドの神様は乗り物や持ち物にも特徴が表されていて、

「アンナプルナ女神」は鍋と杓子を持っています。

「アンナ」とは穀物や食べるものを意味し、豊穣の女神、大地の女神としても知られています。

 

「アンナプルナ女神」は「シヴァ神」の妻「パールバティー女神」の化身です。

 

 アンナプルナの物語 

 

破壊の神「シヴァ神」は精神世界の象徴でもあり、

妻である「パールヴァティー女神」は物質世界の象徴でもあります。

 

ある日、シヴァ神が「物質の世界は単なる幻想だ」と

食べ物を含めた物質の全てを軽視する発言をしました。

 

パールヴァティは怒り、姿を消しました。

すると世界から食料が消えてしまい、神々も飢餓に苦しむことに。

 

シヴァ神は、物質世界も大切なことに気がつき、赦しをこうと、

パールヴァティ女神は、アンナプルナ女神の姿となって食事を与えました。

 

精神世界と物質世界について考えさせられる神話の一つです。

 

2025年はどんな年になるのだろう。お食事もテーマの一つになりそうな予感です。

 

 

 

 

秋の登山とデリケートなエネルギー Oct.18th.2024

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「にゅう」というかわいい名前の山を登ってきました。
あいにく曇りで登頂は真っ白でしたが、苔の美しい山道を楽しみました。
白駒池も紅葉がとても美しくうっとりしました。


秋の葉っぱは色鮮やかで、やさしい風が吹くと軽やかにカラカラと揺れ、楽しげでにぎやかです。
と同時に、少し強めに風が吹いたらすぐに散ってしまう。

あと少し冷えたら茶色くなって、ポトンと落ちてしまいます。
とっても繊細。
軽さ、乾燥、冷えは、ヴァータ(風のエネルギー)性質の特徴です。

自然界ではこの季節に増え、乾燥と冷えがさらに強まり枯れ落ちたら、休息期に入ります。
そして栄養を蓄えて(kapha)春にまた新芽がでて季節が巡ります。

私たちの身体も同じく、この季節はヴァータが増えやすい。
ヴァータは軽さがあるから動きやすく、外からの刺激に影響を強くうけます。

デリケートなエネルギーだからこそ、ヴァータ優勢な体質の方や、ヴァータの季節には、
強い冷えや風、激しい動き、ストレスからを守るための工夫やケアがとても大切だと改めて思います。

軽やかでにぎやかで楽しげなヴァータのエネルギーを維持するために。

 



季節もですが、年齢的には、更年期は変動大きくヴァータが増え、
高齢になればなるほど増えていくのは自然の摂理。

ですが、自然の摂理以上に動きと乾燥と冷えを増やすと
枯れ落ちるスピードが上がります。

ヴァータ年代にはいったら、増えすぎない生活法やケアを心がけることで、
初秋のエネルギーのような楽しげな軽やかさが活かされる。

ヴァータを整えることはなによりのエイジングケアです。

   


一緒に登った軽やかなオカモトさんは頂上の崖も軽々と登っていきます。

わたしはやや高所恐怖症なので崖に座っているのをみるだけでソワソワします。
 

 

 

 

シャタドゥルタグルタ Oct.14th.2024
 

 

 

アーユルヴェーダでは、ギーを100回洗ってできたクリームの皮膚の塗り薬があります。

シャタ(100)ドゥルタ(洗う)グルタム(ギー)

銅の容器で、丸一日以上、冷水を入れてはすり混ぜ、水を捨てる、を繰り返して作ります。

 

現在、とあるプロジェクトチームの一員として活動中です。

まだ公にできないため詳しくは書けませんが、本日、インドから数名が来日し、

一緒にこの「シャタドゥルタグルタ」を作りました。

 

ギーはずっと腐らない。

シャタドゥルタグルタは水で練ってあるからギーのようにはいかないけれど、

かなり日持ちすると教えてもらいました。

 

商品化する際に銅の容器ですり混ぜるというわけにはいかないので、

違う作り方をしましたが、かなりふわふわのクリームが出来上がりました。

 

ギーは動物性の油なので人の皮膚への馴染みがとてもよく、浸透します。

ギーを直接お肌に塗ってもしばらく置くと内側からふっくらするようなもっちり感が得られますが、

ギーで作ったクリームはさらに馴染みが良く、エイジングケアに最適。

 

特にpitta肌やvata肌におすすめです。

 

 

 

3種のエナジーボール Oct.13th.2024

 

 

先日のアーユルヴェーダ講座で受講生たちが作った3種類のエナジーボール。

 

「vata」

デーツをギーで炒め、体が温まるシナモンパウダーもたっぷり入れて。

ナッツは食感を楽しむために大きめに。

食感・触感を楽しむこともvataを整えるポイントになります。

 

「pitta」

デーツをベースに、カカオパウダーで苦味を、

体の過剰な熱を取るためにコリアンダーを入れていました。

仕上げにココナッツパウダーやクコのみなどでカラフルに。

目で楽しむこともpittaを整えるポイントになります。

 

「kapha」

ひよこ豆のパウダー(ペサン粉)を少なめのギーで炒り、

カカオパウダーや長胡椒で苦味と辛味を。

最後にパウダーが少し冷めたら、生蜂蜜で練り上げました。

ほろほろと軽い口当たりとスパイシーな味。

 

生蜂蜜は甘いけれど、渋味や辛味があります。

アーユルヴェーダではKaphaにむく数少ない甘味です。

熱を加えると消化しにくくなるので、冷めてからが○。

 

これまで学んだことが活かされているエナジーボールができました。

 

 

体質ごとに考えたキチュリとビーツの炒め物  Oct.12th.2024

 

 

アーユルヴェーダの講座で、受講生がグループに分かれて、

「vata」「pitta」「kapha」それぞれを整えるキチュリを作りました。

 

キチュリはインドのスパイス粥。

消化に優しく、食欲がない時や体力が落ちている時、季節の変わり目にもおすすめです。

 

「vata」チームは、サツマイモやカボチャ入りで、クミンと生姜がやさしい味に。

「pitta」チームは、茗荷や紫蘇がトッピングされたスッキリとした味わいに。

「kapha」チームは、雑穀も入り黒胡椒や長胡椒、生姜も効いたスパイシーな味に。

 

それぞれの個性が際立ったキチュリ。どれもが美味しすぎて感激しました。

 

昨日届いたビーツは、ギーと炒めて塩とココナッツファイン、ほんのりガラムマサラで味付けを。

 

 

 

ビーツが届きました。 Oct.11th.2024

 

 

明日の講座でお料理に使うビーツが届きました。

関東ではビーツの収穫時期は5~7月と10~12月頃のようで、

まだ小さいものを送っていただきました。

 

ビーツは、鉄分が豊富で血液の質をよくするといわれます。

アーユルヴェーダ的に見ると、「vata」や「pitta」を整えます。

夏の終わりの疲労回復にもぴったりですね。

 

ギーとの相性も抜群です。

スープにしたり、ビーツの葉もギーで炒めるととても美味しいのでぜひ。

 

 

 

 

トゥルシー Oct.10th.2024

 

 

山ラボ玄関前は、6月に種を蒔き、元気に育ったトゥルシー の花が咲いていて、
風が吹くたびにふわっといい香りです。


「家にトゥルシーがあれば、病気と不幸が入ることはできない。」

ということわざもあるトゥルシー。

免疫機能を整えたり、風邪予防にも。ストレスへの抵抗力も高めてくれるそう。

2020年にインド政府の伝統医学省(AYUSH省)が発表した感染症対策の中にも、

トゥルシーやシナモンなどのティーを飲むことが入っていました。

【免疫力を高めるアーユルヴェーダティー】
 

トゥルシー、シナモン、ブラックペッパー、
ドライジンジャー、レーズンを煮出します。

 

 

私は、トゥルシーの葉っぱを摘んで、ただ熱湯を注いで飲むのが好きです。

ほんのりとした甘さとスッキリ感。最後に葉っぱをいただきます。

 

 

 

まだまだ花が咲きそうだけど、山はこれから一気に寒くなります。

今回も半分、収穫して、再来週に全部収穫、種をとります。

 

 

 

 

柚子胡椒  Oct.9th.2024

 

今年も無農薬の柚子と青唐辛子が届く季節になりました。

これからの寒い季節、お鍋やおでんがより美味しくなる柚子胡椒。

早速、柚子胡椒作りへ。

毎年、作り終わってから、マスクをするべきだったと後悔する作業です。

 

柚子胡椒の作り方

 1. 柚子の皮をすりおろす。(白わたはあまり入らないように)

 2. 青唐辛子のヘタとタネを取り除き、ざくぎりにしてからフードプロセッサーで細かくする

 3. 1と2と塩をすりこぎ棒ですり混ぜる。
 

分量は今回は、柚子15個、唐辛子は10本、塩60g で作りました。

 

ゆずの大きさや唐辛子の辛さで調整します。

今回の唐辛子はとても辛く、味見をしたら涙が止まらなくなってしまいました。

 

 

皮をすりおろした柚子は絞って、醤油と混ぜ、鰹節と昆布を漬け込み 柚子ポン酢に。

ゆずの種はアルコールにつけると次の日にはトロトロした保湿液の素になります。

 

 

 

 

 

 

りんごのスパイス煮  Oct.8th.2024

 

のエネルギー(vata)が強まるこれからの季節は、活動的になりやる気もでやすい一方で、

焦ったり急にやる気が失せたりと、心が不安定に揺れ動きやすくもなります。

 

風のエネルギーが強まる午後に、ほんの少しでもティータイムなどのゆっくり時間をつくると、心が安定しやすくなります。

温かくしっとりしていてやさしい甘さのスイーツは、安定と穏やかさを与えます。

 

我が家の秋冬の定番「りんごのスパイス煮」。この秋はじめて作りました。

 

私の体質は熱を持ちやすく、体内には夏の間に溜まった過剰な熱がまだ残っている時季でもあるので、

スパイスはシンプルにセイロンシナモンのみでさっぱり味に。

もう少し冷えてきたら、生姜やクローブ、ブラックペッパーなどもいれたい。

 

そして、秋のりんご煮にはドライいちじくもぜひ。

プチプチという食感も「vata」を整え喜ばせます。

 

 

【りんごのスパイス煮】

 

りんご、ナッツ、ドライいちじくやレーズン、お好みのスパイスをほんの少しの砂糖と水でリンゴが柔らかくなるまで煮ます。