365日のアーユルヴェーダ 11月
芋料理にはアジョワンを Nov.15th.2024
先日、カフェで食べたポテトの春巻きを思い出しながら作りました。
豆料理や芋料理はお腹にガスが溜まりやすいので、
クミンやヒング、アジョワンなど、ガスの発生を抑えたり排出する作用を持つスパイスを。
アジョワンは、お腹の張りや胃もたれにも嬉しいスパイスです。
お湯で煮出したティーは、お腹のガスに困ったときのレスキューに。
殺菌効果も高いので、口臭予防やうがい液にも。
アジョワン、数年前はほとんど使うことがなかったスパイスですが、ほんの少し入れるとなかなかいい味出してくれます。
実はレモンやオレンジなどの柑橘系やチョコレートなど甘いものとも好相性。
ポテトとの相性は、サモサなどにも入っているように最高です。
スパイシーポテト春巻き
(作り方)
1. ジャガイモを千切りして、さっと茹でて水を切る。
2. 少しの油でアジョワンを炒め、ガラムマサラを入れたら、1のジャガイモをさっと炒め、岩塩で味を整える。
3. 春巻きの皮に紫蘇の葉、2、チーズをのせて巻く。
4. 皮に油を薄く塗って、トースターでこんがりするまで焼く。
ザクロの収穫 Nov.13th.2024
今年は、昨年の秋にザクロの枝を切り落としすぎたからか、猛暑が続いたからか、実が少なくかなり小さめ。
いつもなら少し割れて中の赤い粒が見えてから収穫しますが、今年は割れる前に黒くなってきたので、手が届く範囲のいくつかをもぎました。
ザクロは、どの体質の人にもむく果実で、特にPITTAを鎮静します。(酸味が強いザクロ種は除きます)
喉の渇きも癒してくれます。私は最近、夏の名残り熱と乾燥のせいか、喉が乾きますが、粒をいくつか口に放り込むと潤う感じがします。
シロップにするほどの量ではないので、サラダのトッピングにしようかな。
里芋のスパイス炒め Nov.10th.2024
里芋の美味しい季節です。
里芋は、粘り成分が胃腸の働きをサポートしてくれるそうですが、アーユルヴェーダの観点からは、
乾燥していて軽さのあるvataの時期に、このねっとりと重めの質感は嬉しいのですが、消化には時間がかかります。
煮物もとっても美味しいのですが、少しスパイスを加えると、消化を促進してくれます。
里芋のスパイス炒め
(作り方)
1. 里芋を皮ごと蒸す。レンジでもOK。
2. 表面が柔らかくなったら、皮を手で剥がす。(中まで柔らかくなくてOK)
3. 輪切りにして、軽く油をひいたフライパンに並べる。
4. 表面が軽く狐色になり火が通ったら、ひっくり返す。
5. クミンシードとガラムマサラ、岩塩、胡麻をお好みの量で合わせて、全体をする。
6. 里芋に5をまぶして、軽く炒める。
歩き方の特徴 Nov.09th.2024
大岳山に登りました。前回、幼馴染と登った時は、湿度の高い日で頂上は真っ白。
何も見えずだったので、リベンジです。
頂上に到着すると、ススキと富士山、美しい山脈と、秋の透明感あふれる景色にあえました。
登山中に、前を歩く幼馴染を見ながら、子供の頃から歩き方は変わらないことを思い出していました。
幼馴染は歩くのが一定リズムで早い。わたしは歩くのがかなりゆっくりです。
環境、年齢、体型が変わっても変わらない特徴。
(体質ごとの歩き方の傾向)
vata→ 基本的に早足だけど不規則。早くなったり遅くなったり。とまったり、寄り道も多め。
pitta→ 目的に向かって一定リズムで進む。足幅大きめで早め。
kapha→ 一定リズムでゆっくりめ。
体を温めてくれるスパイスの代表格「シナモン」は、熱湯を注いで数分蒸らすだけで美味しいシナモンティーになります。
毛細血管に働きかけ、血行を促進してくれるようなので、手や足先など末端が冷えやすい方にも嬉しい飲み物ですね。
シナモンは数種類あり代表的なのが「カシア種」と「セイロン種」。
写真のシナモンは「カシア」で、厚めで固い皮で、香りは甘みが強く濃厚です。
「セイロン」は、薄く巻かれていて、爽やかでフルーティーな香り。
どちらもティーに向いていますが、甘味がより強く香りがしっかりしているのが「カシア」です。
すっきりとした香りを楽しみたい時は「セイロン」と飲み分けています。
美味しくて何倍も飲みたくなりますが、特に「カシア」の飲み過ぎは肝臓への負担が大きいので禁物。
シナモンに限らずですが、香りも味も薬効も植物の恵みがぎゅっと濃縮されているので、少しをじっくり味わいたいですね。
モンブランと冬のからだ Nov.05th.2024
別所温泉の近くの山の上にある茶房パニさん。
秋になると敷地内の栗の木の栗で作ったモンブランが登場します。
私の秋の楽しみの一つになりました。
栗の味が濃厚で自然な甘みが深く、口の中に秋が広がります。
しっとりまろやかでやさしく深い甘味。遠くにほんのりとある渋味。クリーミーが食感。
晩秋から初冬の体を整える味と食感です。
栗などの木の実は栄養が凝縮されています。
寒い冬を乗り越えるためにも滋養豊かなお食事で体力をつけたい時期。
アーユルヴェーダでは、真冬の寒い時期は消化力が高まることもあり、
一年の体力に必要な栄養はこの時期に蓄えるのが健康的と考えられています。
とはいえ、普段の生活では暖房の効いた暖かい部屋でぬくぬくとしていることも多く、
滋養豊かな食べ物をたくさんいただいてしまうと余計な重さを蓄えてしまう。
質のよいお食事をよく噛んでじっくりと味わうことで、
自然に無理なく食事量が減るとよいな。
星空と小宇宙 Nov.03th.2024
この時期の山の星空は輝きが降ってくるような美しさです。
この星の光は現在ではなく過去のもの。
私は今この瞬間にいながら、同じ空間にいるようで過去を見ている。
そして光としてみている私は星にとっては未来。
なんだか混乱しますが時間と空間は不思議です。
アーユルヴェーダでは、自然界の物質全てが同じ構成要素でできている、
私たち一人一人が大宇宙の縮図、小宇宙と考えます。
「大宇宙がそうであるように小宇宙もそうである。」
「小宇宙がそうであるように大宇宙もそうである。」
過去も現在も未来も包括して、私という存在が成り立っている。
過去からの光をもらっている今の私は、未来の私にどんな光を届けているのかな。
猫のゴロゴロ音 Nov.01th.2024
猫の喉を鳴らすゴロゴログルグル音を聞くと、体が緩んで眠くなります。
この音は低周波で副交感神経を優位にしリラックスさせるそう。
最高の振動と癒し音です。
この世の全てのものを生み出す素となる五大元素(空・風・火・水・地)は、私たちの五感と密接に関わっています。
振動からスペースである「空」が生まれ、振動は空間で音として伝わります。
空と風からなるvataエネルギーにとって、「音」はバランスを調整するポイントになります。
晩秋から初冬はvata(風のエネルギー)が強まる時季で、いつもよりも音に敏感になる方も多くいます。
心休まる音を聞く、騒がしく乱雑な音を避ける、強風に耳をさらさないことで、vataが乱れにくくなります。