365日のアーユルウ゛ェータ゛ 8 August
10. 心と体の土台
どんなに素晴らしい種を蒔いても、土台が痩せていては、豊かな作物は育ちません。
私たちの心と体も、この『土台』次第。
健やかな土台を作り維持するために『消化力』がとても大切。
消化力が健やかであれば、食べたものはもちろん、
日々の経験や学びも、すべてが自分を輝かせる栄養になります。
逆に土台が弱っていると、どんな良いものでも未消化物となり、不調の種になってしまいます。
09. 黄金のお守りオイル

登山前の準備に加える、大切なひと手間。
ターメリックオイルをほんの少し、「鼻」と「耳」に塗ること。
山のように標高が高い場所は、風も強く乾燥しやすく、風のエネルギー(ヴァータ)の強い空間です。
アーユルヴェーダでは、オイルはそのヴァータから心身を守る、心強い味方。
特に「ヴァータの主座」とも言われる耳にひと塗りすることは、
アクティブな活動の中で心を穏やかに保ち、疲れにくくするための知恵。
鼻のケアは、自然の中での呼吸を、より深く心地よいものにしてくれます。
乾きの性質も持つターメリックが加わったこのオイルは、
重すぎず肌にすっと馴染むので、活動前のケアにもぴったりです。
アーユルヴェーダの知恵は、「最高のお守りになる!」としょっちゅう思います。
08. 心と体のバランス

心身が重だるくて動けなくて辛い時、なんとかしようと、「頑張って」動こうとすること、ありませんか?
実はそれは、バランスを取るためには、逆効果かもしれません。
シーソーの重い方の逆に、いきなり飛び乗るようなもの。
そうすると激しく揺れて、余計に疲れてしまいます。
大切なのは、
「重だるくて動けない時」や、逆に「動きすぎてギラギラしすぎている時」のように
どちらかに傾きすぎている時は、その原因を少しだけ取り除いてあげること。
それから逆の性質をゆっくりとり入れるのがバランスをとる1番の近道です。
(シーソーや天秤を思い浮かべてください)
では、どんな風に重荷を取り除けばよいのでしょう?
この続きは長くなるので、メルマガに書きました。
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07. クラフトコーラ作り

クラフトコーラ作り。
スパイスの香りが部屋中に満ちる時間は至福です。
スパイスは、消化力を整えてくれたり、デトックスを促したり、体を温めてくれたりと、
食べたものを生命の輝き「オージャス」へと変えるサポートをしてくれます。
何より「楽しい」「心地いい」と感じながら作ったものを美味しくいただくことが、「オージャス」を育む一番の栄養になります。
06. パソコンと消化力

ついにパソコンが、動かなくなり、新しいパソコンへ。
だいぶ前から危険信号はありました。動きの鈍さ、頻繁なフリーズ、起動にやけに時間がかかるなどなど。
不要なファイルを削除したり、データをできる限り減らして、だましだまし使っていましたが、いつ急に止まるかとヒヤヒヤしながらの数ヶ月。
思い切って新しいパソコンを購入し、そのサクサク動く快適さに感激中です。
この快適さは、消化力が整っている時の体の心地よさと似ていると感じています。
「消化力」は、私たちの体の活力の源です。
消化力が整っていると、食べたものはきちんとエネルギーに変わり、心も体もスムーズに動きます。
逆に弱っていると、食べたものは消化しきれないものとして溜まり、不要なファイルのように、心身を重くさせ不調へとつながります。
今月はパソコン作業が多くなります。
データを溜め込まずに、長く元気に使えるように工夫しながら使おうと思うのと同時に、私の体も、日々のメンテナンスを大切にしながら、暑い夏を楽しもう、と改めて感じました。
05. 桃とカルダモン

旬の桃の、一番好きな食べ方は、砕いたばかりのカルダモンを、ほんの少し振りかける。
桃とカルダモンって、相性が最高!私の夏の楽しみの一つです。
アーユルヴェーダでは、桃は、心身に溜まった熱を鎮静してくれる果物。
旬のものは心身を整えてくれますね。
とはいえ、果物は、消化が少し難しいところがあり、特に夏の疲れで消化力が落ちている時は、食べ方に少し工夫したいところです。
冷やしすぎず、おやつ時間に単体でいただくのがおすすめです。
カルダモンは、消化の力をやさしくサポートしてくれます。
元気な消化力は、生命の輝き「オージャス」の源です。?
04. 手帳作りとオージャス

毎年この時期になると、来年のアーユルヴェーダ手帳 @ayurveda.diary の制作が大詰めを迎えます。
先日、手帳編集長はるなさんと、「この作業は、オージャスが作られる過程だと思う!」と励まし合いました笑
「オージャス」とは、最も純粋な生命の輝きそのものとも言えるエッセンスのことです。
食べたものから順々に作られる7つの生命組織(ダートゥ)の、最後の一滴。
手帳作りも、これとよく似ていると感じます。
毎年、ユーザーの皆様からいただく貴重な声を参考に、前年の手帳の大切なエッセンスを取り出し、そこに新しい要素を加えて、もう一度創り上げていく。
作っている最中はゼロからのように感じて、「毎年作っているのに、なぜゼロから、、、」と思うこともありますが、
決してゼロからではなく、積み重ねてきたものの中から、大切な要素を取り出して磨きをかけていく作業です。
私たちの心と体も同じような流れで、毎日毎日,組織が作られ続いていると思うと、生命の力ってすごい!と思います。
03. 夏の疲労にレーズンウォーター

夏の疲労にレーズンウォーター
・夏の疲労が体に溜まってきた
・コロコロ便秘中
・集中力が弱まっている
こんな時のおすすめレメディー、簡単にできるレーズンウォーター。
干しぶどうを中サイズなら8粒ほど水につけてふっくらさせます。
ほんのり色がついたお水で喉を潤し、ふっくらしたレーズンもいただきます。
レーズンは、体に溜まったピッタ (火のエネルギー)を上手にとってくれたり、
ヴァータ(風のエネルギー)を癒してくれるので、夏の疲れにもおすすめです。
消化は重めなので、特にこの時期はこれでもかというくらいよく噛みたい。
暑い時期は、水につけて。寒くなってきたらお湯に入れても◯
レーズンは黒いものがベター。砂糖漬けやコーティングのないもので。
02. 長所と短所

昔から、「あなたの長所と短所は?」と聞かれるたびに、戸惑いと抵抗心が生まれていました。
なぜなら、長所や短所と呼ばれるものは、ただの「特徴」でしかないと思っていて、そこに「良い」「悪い」というレッテルを貼ることに、ずっと違和感があったからです。
一体、誰の、どこの基準で、それは「長所」や「短所」になるのだろう。
もちろん、聞かれる機会は多かったので、その場に合わせて当たり障りのない答えを準備してはいたものの、自分の一つの性質に特に「短所」のレッテルを貼ることに抵抗がありました。
ただの性質が、その一言で「ダメな部分」として固定されてしまう。その感覚は、とても窮屈です。
これは、長年言葉にできずにモヤモヤしていたことの一つですが、アーユルヴェーダの学びの中で、スッキリしました。
私がずっと感じていた「それはただ性質」という感覚を、アーユルヴェーダは明確に「言語化」してくれている、と思いました。
一見、アーユルヴェーダも、体質をタイプ分けするので、ラベリングのように思われるかもしれません。
でも、その根底にある考え方は、全く違います。
「100人いれば、100人みんな違う」
「一人ひとりの『ベストなバランス』は、その人の中にしかない」
アーユルヴェーダの基準は、世間や他人ではなく、「自分自身」にあります。
一般的によいとされる健康法が、あなたにとっては不調の原因になるかもしれない。
世間では短所と見られる性質が、あなたのバランスにとって、なくてはならない要素かもしれない。
大切なのは、自分の基準となる「楽な状態(ベストバランス)」を知ること。
そして、バランスは揺れ動くものだけど、崩れすぎた時に「しんどさ」として気づいてあげること。
ただ「今の自分は、バランスがどうなっているかな?」と観察する。
この、自分だけの基準値を、アーユルヴェーダという視点を通して見つけていくことは、私にとって、本当に幸せな考え方だなと感じています。
01.50代を楽にしている40代の学び

50代になって数年。心も体も「楽だなぁ」と 感じながら過ごせています。
そう思えているのはきっと 、40代の10年間の学びのおかげです。
当時はサロンで、多くのお客様のお悩みと向き合う毎日でした。
特に50代前後の方々が抱える不調は、体質によって驚くほど様々で、「これさえやればOK」という答えはありません。
「どうすれば、その人だけの解決策を見つけるお手伝いができるんだろう?」
そう考えて、実践と探求のためにたくさんのワークショップを開いた10年間でした。
その結果、自分自身が、大きくバランスを崩す前に「あ、今ちょっと傾いてる」という
少しの変化に自分で気がつけるようになり、ちょこっとケアで整える技術が身についています。
これは、自分の心と体を、アーユルヴェーダの視点を入れて「観察する」ことで誰でも身につけることができる技術です。
自分で自分に合ったケアを見つけ、立て直せる。この10年間の気づきと実践のすべてを凝縮したのが、今の「クラシツクル」の 原型になっています。