身体のための果物の食べ方
果物が多く採れる晩夏から秋は、
私たちの身体が冬支度する時期です。
寒い冬を乗り越えるために、
体に栄養を蓄えようとします。
果実は植物の栄養が凝縮されている部分。
多種の栄養素を含む滋養豊かな食べ物です。
だからこそ、他の食べ物と一緒に食べたり、
食後に食べないことをお勧めします。
アーユルヴェーダでは、
消化できずに残ってしまった未消化物は、
病気の原因になると考えています。
つまり健康な身体のためにまず大切なことは、
食べ物を上手に消化することです。
果物を食べるときは単体で
果物はそれのみで食べることが最も良いとされています。
果物は消化が早い食べものですが、
他の種類の食べ物と一緒に食べると、
その消化速度に合わせてしまうため、
どちらの食べ物の消化もスムーズに行われなくなります。
果物と生クリーム、果物と乳製品、などは、
よく見かけるコンビネーションですが、
特に消化に時間のかかる乳製品と一緒に食べることで、
消化がより難しくなります。
私は、イチゴショートケーキなどを、
嗜好品としてたまにいただくことに関しては、
気にしなくてもいいと思っていますが、
体にいい!と思って、毎朝、
果物と乳製品を一緒に食べることは、
アーユルヴェーダ的にお勧めしません。
食後の果物は体にきつい
食後のデザートに果物。よく見る光景ですが、
これもアーユルヴェーダではNGとされます。
食事を食べ終わった後は、消化力が働きません。
消化力が弱まっている時に、
栄養価の高い果物を食べても、体は滋養されないどころか、
消化できない未消化物が残ってしまいます。
果物を食べたい時間帯と食べ方
果物を食べるべストな時間は、食間。
食事の2時間位上前や、2時間以上後。
もしくは朝ごはんとして、いただくことで、
果物の消化吸収がスムーズに進み、
豊富な栄養が身につきます。
また、生の果物は身体を冷やす質を持つものが多いので、
特に寒い季節は温性のスパイスをかけたり、
より消化をスムーズにするために煮込むのもいいですね。
オススメは、朝ごはんに果物のスパイス煮
我が屋の朝ごはんで、
特に秋冬は、林檎のスパイス煮の登場率が高くなります。
温かいものを食べるとホッとする寒い季節に。
りんごは、生で食べると、
ヴァータ(風のエネルギー)をあげますので、
軽く火を通したい果物です。
シナモンや生姜、クローブ など身体を温めて、
血流を促進するスパイスと一緒にゆっくり煮込むのが
おすすめです。
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