365日のアーユルヴェーダ
そろそろ身体をすっきりさせよう、ということでまずキチュリ。 Jan.16.2025

1月もあっという間に中旬。ひんやり真冬から春にかけては、カパ(水と地のエネルギー)が増えやすく、この時期にごろごろしすぎたり、食べすぎると、花粉症状がひどくなります。なので私は、そろそろ腹7分を心がけたい時期です。
花粉症を発症してから20年近くになります。発症当初は、薬に注射にとかなりひどかったのですが、この10年ほどはアーユルヴェーダのおかげで薬も飲まずに過ごせるほど症状が軽くなりました。
アーユルヴェーダの花粉症対策はいろいろありますが、最も気にしたいことが、1月と2月の過ごし方です。
- 歩く時はなるべく大股でシャキシャキと。
- 食事は腹7分。
- 早起きする。
- ごろごろしすぎない。
- 新しいことに挑戦する。
そろそろ体を軽くするために、夜ごはんは、インドのお粥キチュリやスープ率を増やします。
私のキチュリの作り方はかなり簡単。
まずは生姜をみじん切りにして、今日の気分でスパイスを選び準備します。
ギーでスパイス、米と豆を炒めて、水を入れて煮ます。最後に塩で味を整える。
今日は家にあった紫蘇を刻んでのせました。美味しくできました。

キチュリの詳しい作り方はまた後日書きます。
菜の花のアチャール Jan.14.2025

思考がやや冬眠気味なのか集中力が上がらず。こんな時は、苦味と辛味がやる気スイッチになります。
今年初の菜の花で、簡単アチャールを作りました。
アチャールとはインドカレーなどに添えてあるお漬物のようなものですが、今回は油少なめで、漬物というより和物のような仕上がりです。
ピリッとした刺激があり気分がしゃっきりする味で、家族にも好評でした。
<今日の作り方>
1. マスタードオイルでマスタードシード、クミン、赤唐辛子少し、を炒める。
2. クミンの香りがたってきたら、みじん切りにした生姜とニンニク少しを炒めて、ターメリックパウダーをいれる。
3. さっと塩茹でした3センチくらいに切った菜の花、ペースト状にした梅干し、2、塩少々を混ぜて、しばらくおく。
酸味を梅干しにしたからか、夕食の鯖ごはんとの相性もバッチリ。
お正月あけて、心身の働きが鈍くなってきた、と感じている方も多そうです。
今時期は、鈍さや重さが増えやすく、そのまま増えていくと、春の眠気やネガティブ思考、ひどい花粉症状などにつながります。
腹7分、寝過ぎない、適度な運動。
甘いものの食べ過ぎに注意したい時。
今の過ごし方で春の心身が楽になります。
身体が整うちょうどいい辛味の量 Jan.13.2025

辛い味は、ちょうどいい量をとると
□体の詰まりをスムーズにする
□デトックスを促す
□消化力を高める
□気分をシャッキリさせる
など、心身に嬉しい効果があります。
ちょうどいい量は、今の心身の様子や体質、季節によって違いますが、身体の芯まで冷んやりと冷える、霜の降りる今時期から春にかけては、一年の中で最も辛い味が体を整えてくれる時季です。
とはいえ、辛い味を食べた時の、口内や唇がひりひりするような刺激は、強すぎると心身の負担になり、体力が奪われ、乾燥も進んでしまいます。
なので、刺激の鋭い赤唐辛子は、真冬でも少なめに、が無難!やさしい刺激、くらいがちょうど良いです。
私の今時期のおすすめ辛味は、生姜と黒胡椒と長胡椒。
- 消化の促進を助けてくれる。
- 辛味だけれど体力を奪わない。
- 冷えむくみの緩和
- やる気アップ
などなど、嬉しい辛味です。(もちろんとりすぎは??)
私は長胡椒がとても好きです。(写真)
黒胡椒も好きだけど、和食には長胡椒がとても合うと思っています。奥に生姜のような山椒のような爽やかな香り。
一日2回生まれ変わる Jan.10.2025

アーユルヴェーダでは人の一生のそれぞれの時期に、優勢となるエネルギーがあると考えます。
子供時代はカパ(水と地のエネルギー)が優勢。
カパは吸収し蓄積する働きを持ちます。必要な栄養や知識を吸収し蓄積して、心身の土台を作ります。
青壮年期はピッタ(火のエネルギー)が優勢。火は木を燃やすと炭になるように物質を変換させます。
吸収し蓄積したものを変換し、家庭を作る、仕事を行うなど、社会に貢献・還元する力になります。
そして高齢期はヴァータ(風のエネルギー)が優勢。
作り上げてきたものを受け渡したり流していく時です。
1日の時間帯も、同じようにそれぞれの時間帯で優勢なエネルギーがあると考えます。
朝の6:00から10:00はカパ(水のエネルギー)、10:00から14:00はピッタ(火のエネルギー)というように
自然のリズムに合わせた時間軸があります。
早朝の2時から6時は、ヴァータの時間帯です。この時間帯は、暗い夜間から日中へと移り変わる動きのある時間です。
陰から陽へ、エネルギーの移行時間。
私たちの体も、休息モードから活動モードへと切り替わります。
ここで活動する体に生まれ変わる。と考えると時間の使い方が変わってきます。
朝6時から10時までは、カパの時間。活動の体の土台を作るときです。
余剰な重さを取り除き、必要なエネルギーを取り入れて活動しやすい体を作ります。
14:00から18:00は、明るい日中から暗い夜への移行時間。(ここもヴァータの時間です)
エネルギーが陽から陰へと移り変わります。
18:00からのカパの時間は、休息する体の土台を作る時間。
1日2回、リセットして生まれ変わると考えると、毎日2回も新たなスタートができると思えて、私は嬉しいです。
少し先の自分のために今やること Jan.08.2025

長野の家(山の自然塾)はドーム型で、円形の部分の端は、パズルのように木のブロックが埋まっていますが、経年で木が痩せているため隙間が多くあります。
山の家に虫はつきものですが、大きめの虫の残骸が多く、なんでかな?と二階を見上げるとあちらこちらの隙間から陽の光が(汗)
寒い今の時期は虫は入ってこないし、一番上の方なので寒さに影響はありませんが、春の温かい季節になれば、その隙間から虫が家に入り、さらに長野は蜂も多いので、夏は大変になること間違いなしです。
そんなわけで、東京に戻る前に、隙間を埋める作業をしました。(隙間が多くてまだ終わっていませんが、、)
虫が出てくる春以降、快適に過ごせる家となるよう、今やっておきたいことです。
アーユルヴェーダでは、今の過ごし方が次のシーズンの心身をつくると考えます。
例えば1月や2月なら、寝過ぎず、甘いものを控えめに、などを心がけることで、春の心身が快適になり、花粉症状も軽くなり、スーッと呼吸しながら景色を楽しむことができます。
痛み止めを飲んだら痛みがなくなるように、今やったことがすぐ結果になるわけではないから気がつきにくいのですが、
今の行動が、未来の自分を快適にしていて、それが積み重なっているから、どんどん心身が健康になっていきます。
アーユルヴェーダの実践型プログラム「クラシツクル」は40代、50代の方がおおいのですが、
「気がついたらなんとなく体調がいいみたい。」「今年はなんだか調子が良い」「最近、不調が少なくなってきた」
という声をよくいただきます。
クラシツクルは、無理なく今できることを、楽しみながら実践したり、ちょっと意識しやすいようなプログラムです。
わたしは寒い時期は、冬眠気分で動きにくいのですが、春をスキップする自分なら、今立ち上がって掃除をするはず!とお尻をたたきます。
少し先の自分をイメージすると、今の行動が変わります。
移動とお風呂と温泉 Jan.5.2025

年末年始は、仕事に遊びにご馳走にと、長野↔?東京を数往復。
行ったり来たり、移動だらけの年末年始を過ごしています。
このように動きが多すぎるときは、体内のエネルギーも過活動になり(vataが増えすぎる)疲れが抜けない、落ち着きがなくなる、など不調がでがち。
ですが、動き回っている時も、質の良い睡眠としっかりとした休息がとれていれば、バランスが乱れにくくなります。
いつも以上に動いているとき、休息の質を上げるためには、温かくしっとりとした重さを体にあたえること。
アーユルヴェーダでは、体を温めしっとりさせる食事をとったり、セサミオイルを塗るなどで、過剰な動きのエネルギーを抑えます。
日本では、お風呂の湯に浸かる文化がありますね。特に温泉。温かくとろっと重みのあるお湯に浸かると、オイルマッサージ(アビヤンガ)を受けたあとのように、体も思考も緩みゆったりとします。
自宅のお風呂の場合は、セサミオイルを塗ってからお湯に浸かると、心身がとろっと緩みます。
長野の山ラボ周辺は温泉天国です。長野にいる時はよく温泉にはいります。昨年は移動の多い一年でしたが、インド旅中に一度体調を崩したのみで、すこぶる体調が良かったのは、適度な運動と、温泉のおかげもありそう。
写真は2日前に夫とスキーに行ったときのもの。わたしは20年ぶりなのに、朝から夕方まですべってしまい、まだ筋肉痛ですが、2日連続の温泉でましになっていると思います。*特に温泉は夕方に入ることをお勧めします!その話はまた今度。