アーユルヴェーダの花粉症対策
私が最初に花粉症を発症したのが
15年ほど前になります。
最初の数年は注射を。毎年、薬は手放せずでしたが、
ここ7年ほどは、症状がどんどん軽くなり、
病院に行くこともなくなりました。
アーユルヴェーダを意識して
生活に取り入れ始めてから、ぐんぐん改善。
*私の場合、アーユルヴェーダ生活で、
わかりやすく改善したのが、花粉症と胃腸の調子です。
花粉症は早めに対策することが大切。
具体的な対策もですが、
一番大切なのは日々の生活です。
生活で意識したいこと
- 食べ過ぎない(消化力に見合った食事量)。
- ほどよい運動。
- 旬の野菜(苦みや渋みのある野菜)をいただく。
- なるべく早起きをする。
- 甘いものを食べ過ぎない。
- 冷やさない
だるい、重い、眠い、鼻水がよく出る、頭の鈍痛など、
春の不調が出やすい方は特に意識してくださいね。
冬の間に溜め込んだものが、雪が解けるように、
春になると溶け出すように症状として出てきます。
具体的な花粉対策
塩水で鼻を清浄/ジャラ・ネイティ
(ジャラ = 水・ネイティ = 鼻)
ヨーガの鼻の浄化法(ネイティ・クリヤ)のひとつで、
塩水で鼻をうがいする方法です。
余計な粘膜を清浄し、更に粘膜を強化します。
鼻の通りが良くなると呼吸が深まりまり、
頭脳明晰になるとも言われています。
(やり方)
1. 専用のポッド、もしくは小さなじょうろのようなものを準備します。
こちら私の愛用品
2. 人肌よりやや温かい位のぬるま湯を入れ、
ティースプーン半さじくらいの天然塩を混ぜます
(生理食塩水の濃度で、人肌より冷たくなければ痛みはありません)。
3. お顔を少し傾けて、上側の片方の鼻の穴から流します。
下側の鼻の穴から塩水が出てきます。
4. 反対側も同様に行ないます。
5. ジャラネイティのあとは、カパラバティ呼吸法を行い、
塩水をだしきります。
カパラバティ呼吸法・・
息を吸って下腹部を膨らませて
鼻から「フンッ、フンッ・・」と息を吐きます。
吐くときにお腹がへこみます。
鼻のスッキリ度が増し、目の奥の重さもすっきりします。
鼻の穴にオイル。
アーユルヴェーダには、
鼻の穴にオイルを垂らす「ナスヤ」という治療法があります。
肩から上の不快な症状(頭痛、首の凝り、鼻づまりなど)を
緩和させる浄化法の一つ。
ナスヤ用のオイルには、
ギーやセサミオイルをベースとしたものがあり、
片鼻2~3滴ずつ垂らして喉から吐き出します。
塩水鼻うがいの後に、
セサミオイルやギーを綿棒で塗るだけでも、
鼻の粘膜を保護し鼻づまりを緩和します。
*ギーについて
https://ayurveda-ganesha.jp/10086.aspx
ハーブ液での眼洗い
花粉シーズンの目のかゆみに。
眼に付着した花粉は、眼にやさしいハーブ液で洗い流します。
一番のおすすめハーブ液は「トリファラ」の上澄み液です。
トリファラとは、3つの果物という意味で、
・アムラ。
・ハリタキ。
・ビビタキ。
以上が、同じ分量で混ぜ合わされた
アーユルヴェーダでは代表的なハーブミックスです。
*どのドーシャバランスも整えるスーパーハーブ。
食欲や消化の力の調整や便秘解消にも。
目にも良いことで有名です。
アーユルヴェーダの目薬の多くにトリファラが配合されています。
「トリファラ」は手に入りにくいので、
『アムラ』のパウダーをお茶にし薄めたものでも代行できます。
(やり方)
1. トリファラ(またはアムラ)のハーブ粉を、小さじ一杯コップにいれ、熱湯を注ぎます。
2. しばらく置いておくと、粉が下に沈みます(粉が目に入ると痛いのでコーヒーフィルターで濾してもいいでしょう)。
3. 小さなカップに上澄み液をいれ目を洗います(そのあと残った液は、うがいをしたり、飲んだりできます)。
ローズウォーターでのアイパック
ローズウォーターを浸したコットンを、
目の上に乗せてしばらく置きます。
花粉の刺激で充血した目を、沈静します。
*ローズウォーターで目を洗うこともできますが、
100パーセントの蒸留水を選ぶことが大切です。
稀に記載されずにアルコールが入っているものもありますので
ご注意ください。
ローズに関する情報はこちらからご覧ください。
https://ayurveda-ganesha.jp/10079.aspx
*当サロンで扱っているローズウォーターは100%蒸留水です。
スパイス摂取
トリカトゥ(トリ = 3つの・カトゥ = 辛い)を摂取。
トリカトゥとは、ショウガパウダー・黒こしょう・長こしょうを「1 : 1 : 1」で混ぜ合わせたものです。
*長こしょうは、沖縄物産展などで「ピッパリ」「ピパーチ」「ひはつ」などの名前で販売されています。
消化力を高め代謝アップ。
デトックス効果が高く、浮腫がつらいときにも
おすすめのスパイスミックスです。
そのままお湯と混ぜたり、
黒こしょうの代わりに料理にいれてもいいですね。
トリカトゥを生蜂蜜と混ぜてなめると美味で、
オススメです。
摂取量は、一日小さじ一杯くらいまでがいいでしょう。
トリカトゥの情報はこちらからご覧ください。
https://ayurveda-ganesha.jp/10149.aspx
胃酸過多や、ピッタ(火のエネルギー)が過剰なときの、
辛味スパイスの摂取は気をつけてくださいね。
ガルシャナ
絹の手袋で体を摩擦することで、
血行・リンパ液の流れを促進し、体を温め、
花粉症の原因となるカパエネルギーを軽減します。
この絹の手袋で体をさする方法
『ガルシャナ』は、アーユルヴェーダ健康法の一つ。
日本の健康法、乾布摩擦は、実はインドからやってきました。
足でも手でも、下から上へと、
シャッシャッと音をさせながら、
さすっていきます。
体が温かくなり、
心身が軽やかに、動きやすくなります。
*上記花粉対策は、体調を見ながら、
合わないと思ったらやめる、かかりつけの医者に相談するなど、
自己責任でお願いします。
ハーバルアーユルヴェーダ・ブラフ弥生